中学受験はするべきか?必要性やメリット・デメリットを解説

中学受験

最近、中学受験をする子が増えてるみたい・・。

うちも受験させた方がいいのかな?

我が子に中学受験をさせるべきか、お悩みのあなたへ。

多くのことと同じように、中学受験にもメリットとデメリットがあります。

我が子には、中学受験が本当に必要か?

本格的に参戦してから後悔しないよう、立ち止まって一緒に考えてみましょう。

本当にみんな、中学受験をするの?

首都圏模試センターによると、2023年私立中学・国立中学を合わせて5万2600人が中学受験に挑んだそうです。

受験率は17,86%。

つまり首都圏に住む小学6年生の100人に18人くらい

おおよそ5人に1人が、中学受験をしている計算になります。

参考:首都圏模試センター 2023/06/06

5人に1人って多い?

ところで5人に1人、あなたは多いと感じますか?

少なくとも「みんな中学受験をしている!」という主張は間違っていることが分かります。

だって5人に4人は中学受験をしていません、こちらの方が多数派ですよね。

よって「みんなが中学受験をするから、うちも参戦しなきゃ!」と焦る必要はまったくありません。

中学受験のメリット・デメリット、家庭ごとの必要性をしっかりと考えて、受験するかどうか決めましょう。

中学受験をするメリット

勉強が好きな子がいじめられない

中学受験を扱ったマンガ『二月の勝者』から、勉強が好きなお子さんに贈りたいセリフをご紹介します。

なんで「勉強ができる」って特技は、「リレー選手になれた」とか「合唱コンクールでピアノ弾いた」とかと同じ感じで褒めてもらえないんだろうね?

「クラスで一番足が速い」子を「みんな」が褒めるテンションで、「クラスで一番頭がいい」子も褒めてくれればいいのに。

二月の勝者2巻より引用

\中学受験を検討しているすべての保護者に読んでほしいマンガです/

小学生にとって、勉強ができることは、それほど褒めるに値することではないようです。

それどころか、成績がよいことで周囲に妬まれ、嫌われることすらあります。

勉強ができることで特別扱いされたくない・・。

そんなお子さんは、中学受験に挑戦する価値があるかもしれません。

中学受験に挑む子供たちは、必死に勉強に取り組みます。

よって勉強を頑張ることは、いたって普通のことになります。

勉強が好きな子が特別扱いされず、活躍できる世界、それが中学受験です。

価値観の近い友達ができる可能性が高まる

中学受験では自分の学力や、学校の魅力などを総合的に判断して志望校を決定します。

よって同じ中学に入学した、ということは、価値観が似ている可能性が高いです。

大切に思うもの、魅力的だと感じることが同じ友達ができたら、楽しい学校生活になるでしょう。

大学受験の準備が早めにできる

中学受験で受験する中学校は、高校まで、もしくは大学までエスカレーター式に進めることが多いです。

いわゆる「中高一貫校」というやつです。

来たるべき大学入試に向けて、中高一貫校は早め早めのカリキュラムを組んでいます。

高校入試が必要ない分、先取りで学習を進め、高校3年生の1年間、しっかり大学入試の準備をすることができます。

お気に入りの中学校に通うことができるかもしれない

  • サッカーの強い中学校に!
  • 国際色豊かな中学校に!
  • あこがれの〇〇さんが通った中学校に!

志望校を目指す理由は人それぞれです。

自分の憧れた学校、夢にまで見た学校に通うことができるかもしれない。

お気に入りの中学校があるのなら、厳しい受験生活を乗り越える力になることでしょう。

勉強する習慣を身に付けることができる

中学受験に挑戦するためには、間違いなく勉強をする必要があります。

どれだけ地頭がよいと言われるお子さんでも、ぶっつけ本番では受からないのが中学受験です。

受験を通して身に付けた勉強習慣は、高校生、大学生、そして大人になってもきっと役に立つことでしょう。

もちろん中だるみはだれにでもある話。

いざとなったら頑張れる!

一生懸命に勉強したことがあるという経験は、一生の財産になるでしょう。

豊富な知識に触れることができる

中学受験で問われる内容は、小学校で教わる内容をはるかに超えてきます。

それらの問題に対応するため、中学受験生は膨大な知識に触れることになります。

詰め込み教育はよくない!という意見もありますが、ある程度の知識が積み重なって、はじめて知恵が生まれるのも事実です。

学習した内容をいったん忘れてしまっても大丈夫。

そういえば、こんなこと習ったな、と必要なときに思い出せる土台を作ることが大切です。

中学受験をするデメリット

友達と遊ぶ時間や自由時間が少なくなる

中学受験をするお子さんの多くは、小4から塾に通うことになります。

そして受験期直前の小6になると、ほかの習い事もいったん辞めて、勉強に専念するケースが多いです。

その間、学校以外でお友達と遊ぶ時間や、自分の自由時間はどうしても少なくなるのが現実です。

それらの時間を犠牲にしてでも勉強をしよう!という意欲を保てるかどうか。

中学受験は親の意向だけでなく、本人の意思も大切です。

睡眠時間が短くなる

塾が終わると21時、家に帰って復習をして寝るのは22時過ぎ、23時、24時。

勉強に集中するあまり、成長期に必要な睡眠時間が短くなるのが心配です。

一時期のこと、と割り切るしかないのでしょうが、親の気持ちとしては複雑です。

身体のために遅くとも22時、22時半には寝てほしいな、と願います。

中学校への通学時間が長くなる

ご自宅のすぐそばに志望校がある!という恵まれた環境でない限り、住所で決まる公立中学校に比べて、受験した中学校の方が通学時間が長くなります。

我が家の場合でも、決められた公立中学校は徒歩10分くらい。

それに対して、一番近い私立中学校でも電車に乗って20分~30分かかります。

「学校は近い方がいいな、だってそれまで好きなYoutubeが見れるじゃん!」

と言い切る長男には、公立中学校の方が合っているような気がしてきました。

地元の友達と同じ学校に通えない

公立の小学校から中学校は、同じメンバーが持ち上がりであることが多いですね。

対して中学受験をすれば、今仲良くしている友達とは、おそらく離れることになります。

「親友のあいつと同じ学校に行けないなんて、あり得ない!」

そんな友達思いのお子さんをお持ちの場合、受験するかどうか、しっかりと話し合いをすることをオススメします。

お金がかかる

中学受験をすると決めた場合、ほとんどのお子さんは塾に通うことになります。

塾に通わなければ、通信教育、もしくは家庭教師でしょうか・・。

いずれにせよ、外部からまったく情報や手助けを得ずに、中学受験を突破することは不可能です。

そして、それらのサービスにはお金を支払う必要があります。

また志望校に入学後も、私立の中学校であれば、公立の数倍お金がかかります。

ゼニの話ばかりで恐縮ですが、お金なしに中学受験は語れません。

今一度、ご家庭の収支を見直して、中学受験が現実的な話であるかどうか検討しましょう。

親にも心理的負担や自由時間の制限が生じる

自由時間に制限がかかるのは、なにも子供だけではありません。

中学受験は親のサポートなしには乗り切れません!

  • 志望校選び
  • 勉強の進み具合を確認
  • 揺れ動く子供の心理面をサポート
  • 受験申し込み
  • 模試や当日試験の付き添い

などなど。

結果的に、親の自由時間も削られていきます。

自分自身に余裕がないと、些細なことでもイライラしてしまうもの。

受験をめぐって揺れ動くお子さんの心理面をサポートするはずの、親の負担が先に限界に達する!なんて話も珍しくありません。

受験時は、イライラ、バタバタするものである。

という心構えを最初に持っておくことが、何よりも肝心です。

”大人の機嫌は自分でとる”

ストレスが限界に達しないよう、自分なりの解消法をいくつか用意しておきましょう。

中学受験はするべきか?まとめ

冒頭で述べたように、キラキラして見える中学受験にもメリット・デメリットがあります。

我が子には本当に中学受験が必要か?

子ども自身はどう考えているのか?

最終決定を焦る必要はありません。

  • 中学受験をする子も、しない子も。
  • 中学受験をする子の親も、しない子の親も。

幸せな人生が送れますように、一緒に頑張りましょう。

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