中学受験 算数が苦手【どうして小学生は算数を嫌いになるのか】

中学受験

うちの子はどうしてこんなにも算数が苦手なのか?

私は子供のころ、算数が大嫌いでした。

その気持ちは積み重なり、高校の数学では200点満点中、3点をとったことがあります。

本当にできないかどうか、という前に、はなから諦めてしまっているのです。

でも今は、算数のこと大好きじゃないけど、嫌いでもないです。

ゆっくり勉強すれば、必要以上に点数を気にしなければ、考えることは楽しいと気付いたから。

この記事を読むと

算数が嫌いなお子さんの気持ちが少しだけ理解できます。
成績が上がらないからといって、焦るのが逆効果であることが分かります。

算数は積み上げ教科です。

結局はお子さんが理解できる場所まで立ち戻り、着実に学習を積み上げ直すほかないのです。

遠回りこそ、最大の近道です。

小学生が算数を嫌いな3つの理由

何の役に立つのか分からない

「将来何の役に立つのか分からない」

「大人になっても算数なんか使わないじゃん」

こんなふうに、はっきり言ってくれるお子さんなら、算数を実生活とつなげてみましょう。

自分の生活と算数がつながっていることが分かれば、勉強する意欲も少しはわいてきます。

子どもでも大人でも、やはり数字はお金とつなげると反応がいいです。

でも実際、子供の口からは

  • つまんない
  • めんどくさい
  • 意味わかんない

といった言葉で表現されることが多いです。

自分の子でも腹立ちますよね(笑)

つべこべ言ってないで、さっさと宿題やりなさい!

文句ばっかり言うな!

親もつい、こんな答え方していませんか?

そこは、ぐっと我慢。

算数がつまらないと感じている子にお説教をしても無意味です。

まずは算数を学ぶとこんなふうに役に立つよ!と明るい話をすべきなのです。

お母さん、お父さんもご一緒に読んでみてください↓

文章題が苦手なお子さんは、そもそも書かれている内容が理解できていないことがあります。国語の力も伸ばしましょう。

スピードを求められる

算数のテストって、のんびり屋には厳しいんです。

よーい始め!でめくった用紙には問題がびっしり。

1つずつ、ゆっくり考えたら解ける子供でも、時間に追われミスを連発します。

そして当たり前のように最終問題にたどり着けないまま、テスト終了時間を迎えます。

あ、やっぱり自分は算数が苦手なんだ。

そう思わせるには十分です。

算数が大嫌いな子どもを代表して・・

  • 「教室にいる全員が、テストを全部解けなくたっていいじゃない!」
  • 「応用問題は難しくても、基礎の計算問題なら得意!って言う子を褒めてくれたっていいじゃない!」

漫画『二月の勝者』で黒木先生がテスト用紙を半分に破った作戦、あれマジで使えます。

大人から見れば簡単な問題ばかりかもしれないけど、回答欄を全部埋めることができた!というのは子供の大きな自信となります

お子さんの算数に対するモチベーションを上げたいのなら、100点はハナから諦めましょう。

まずは制限時間を気にせず、確実に解ける問題を1つでも2つでも増やしていく。

その積み重ねが算数嫌いの克服につながります。

親に苦手だと決めつけられる

お子さんは算数が苦手である、と思っているあなた。

こんなセリフを口にしたことはありませんか?

  • 「あなたは計算が遅いわね」
  • 「お前は算数ダメだな」
  • 「ほかの教科はできるのにね」

これらの言葉、はっきり言って最悪です。

お子さんには、ちゃんと伝わってます。

  • 「私、計算遅いからさ」
  • 「オレ、算数はダメなんだよ」
  • 「ほかの教科の勉強でもするか」

ほら、あなたが言ったことと、まったく同じセリフ、お子さんの口から出てますよ

お子さんに算数を好きになってほしいなら、得意になってほしいなら。

まずは親の口癖を改めましょう。

「あなたは計算が遅いわね」→「ゆっくりやれば解けたじゃない」

「お前は算数ダメだな」→「車が好きだから、速さの問題は得意だな」

「ほかの教科はできるのにね」→「同じように時間をかけたら算数も得意になるんじゃない?」

自分だったら、どちらの声かけが嬉しいですか?

算数に苦手意識を持っているお子さんに、厳しい声をかけたところで良い方向に向かうはずもありません。

今できることを認めて、小さなステップで勉強を後押しすることが大切です。

小学1年生の長男が算数を好きになった3つの理由

我が家の長男は、好きな教科を算数と答えます。

一方親である私は子供のころ算数がキライでした。

この差はどこからくるのでしょうか?

算数を生活の中で活用している

学校や塾で習う算数と、自分の生活がつながっている!と感じることが、算数に興味を持つポイントです。

長男の場合を考えてみると・・以下のようなものがあります。

  • ポケモンカードのダメージ計算ができる
  • 時計が読める
  • お小遣いの計算ができる

なんだ、そんなことか、と思いました?

そんなことでいいんです。

今すぐに数学者や発明家になるわけでもなし、経済評論家になるわけでもなし。

子供には今の自分より、ほんの少し先の目標を持つことが、大きなモチベーションとなります。

お前は大きくなったら医者になるんだ!って背中を押すよりも、算数の勉強を頑張ったらお小遣いアップしちゃおうかな?の方が子供の意欲は上がりますよ、きっと。

最初のお小遣いは、面倒でも現金がオススメ。
たまったら増えていく、使ったら減っていくという、当たり前の感覚が身につきます。

問題を解く際に制限時間を設けなかった

長男が算数のプリントに取り組む際、私は制限時間を設けませんでした。

なぜって?

問題に制限時間を設けることでモチベーションが上がるのは、算数が得意な子です。

自分は算数が苦手だと思っている子は、問題に向かうことができただけで花丸です。

ヨーイドン!なんて言われた日には、頭の中は真っ白、ますます算数が嫌いになります。

もちろん学校のテストや受験を考えたときに、制限時間は付きものです。

だからこそ算数が苦手だと認識しているうちは、家でくらい、ゆっくり問題を解かしてやってください。

それだと時間がかかりすぎるなら、1回答えを見ちゃいましょう。
答えを見て、解き方を知って、また同じ問題に挑戦するんです。

1度答えを見て、問題文を理解します。

そのうえで、もう一度、自分で式を組み立てて、答えを導き出すことができたなら、おおいに褒めてやってください。

きっとお子さんの大きな自信になります。

大事なことなのでもう一度。

制限時間を設けるのは、お子さんの算数苦手意識がなくなってからで十分です。

「算数は楽しいね、頑張ってるね」と言い続けた

いや、同じ塾の〇〇君の方が、ずっと成績がいいから・・

違います、ほかのお子さんと比べる必要はありません。

あなたのお子さんが昨日より、一週間前、一ヶ月前より算数を頑張っていたら、それでいいんです。

数字に、図形に触れ続けているだけで花丸です!

一つひとつは小さなことでも、それを継続するのはとても難しいことなんです。
  • 今日も計算に1問取り組めた!
  • 算数に関するパズルで遊んで楽しめた!
  • 積み木やブロックで図形に親しんだ!

算数に苦手意識がある、という前提を忘れてはいけません。

ハードルは低く、低く、飛び越えるんじゃなくて、またぐくらいで大丈夫。

  • 今日も1つマルがもらえた!
  • お母さん、お父さんが怒らなかった!
  • ブロックで面白い形が作れた!

算数が苦手だからこそ、小さなことでもお子さんの自信につながります。

できた!やった!の小さなブロックを1つずつ積み上げて、算数の苦手意識を小さくしていきましょう。

  • 怒らない
  • 焦らない
  • 比べない

あなたのお子さんが、少しずつ、すこしずつ成長していく姿を一緒に応援します。

算数が苦手なお子さんは、抽象的な概念に苦手を覚えます。

そんなときは数字を具体的にイメージできるおもちゃがオススメです。

算数が苦手なお子さん向け おすすめ本

さんすうだいすき

さんすうだいすき 第1巻 どちらがおおきい?
さんすうだいすき 第1巻 どちらがおおきい?
さんすうだいすき 第1巻 どちらがおおきい?

さんすうだいすきのメリット

  • 絵本で算数の基礎を学ぶことができる。
  • 勉強っぽくないので、算数に苦手意識がある子供でも読むことができる。

さんすうだいすきのデメリット

  • 絵本として考えると少し高い(1冊2,500円くらい)教科書だと思えば妥当な価格。
  • 対応範囲は、かけ算まで。

さんすうだいすきをオススメしたいお子さん

  • 算数に苦手意識を持つお子さん。
  • 算数の基礎を固めたいお子さん。

さんすうだいすきについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

算数が苦手なお子さん向け おすすめドリル

くもんのドリル

はじめてのたしざん (かず・けいさん 4)
はじめてのたしざん (かず・けいさん 4)
はじめてのたしざん (かず・けいさん 4)

私が小学生のころ、計算スピードの速い友達は、公文かそろばんに通っていました。
公文は反復練習が特徴です。
似たような問題をたくさんこなして、計算のスピードアップをはかります。

くもんドリルのメリット

  • たくさんの問題を解いて、計算に慣れることができる。
  • コツコツ勉強する、学習習慣を付けやすい。

くもんドリルのデメリット

  • スモールステップで少しずつ難易度が上がるため、適当に飛ばさないと効率が悪い。
  • 単調な問題が続くため飽きる。

くもんのドリルをオススメしたいお子さん

  • コツコツ問題を解くのが好きなお子さん。
  • 算数が苦手なお子さん。
  • 毎日、少しずつ勉強したいお子さん。

くもんのドリルについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

※管理人は同じですが、別サイトになります。

【レビュー】くもんの幼児向けドリル【5年間実際に使ってみました】

ポケモンドリルさんすう

小学館の習熟ポケモンドリル 小学1年生 さんすう
小学館の習熟ポケモンドリル 小学1年生 さんすう

小学館の習熟ポケモンドリル 小学1年生 さんすう息子がポケモン大好きなので、こちらも紹介しておきます。

最大の特徴はポケモンと一緒に勉強できる!これに尽きます。

ポケモンに限らず、子供は大人が想像するよりもキャラクターを愛しています。

好きなキャラクターと一緒なら、苦手なお勉強も頑張れるのです。

中身は一緒じゃん!とあなどるなかれ。

一度、お子さんの好きな絵柄のドリルを探してみてください。

ポケモンのドリルをオススメしたいお子さん

  • ポケモンが好きなお子さん。
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